表面処理(取り扱いめっき種)一覧
弊社では、硬質クロム、亜鉛、ニッケルなどの電気めっきから、パーカー処理等の化成処理まで、多種多様の表面処理を取り扱っております。標準的な機能と特徴、その他をまとめました。
こちらの表に載っていないめっき種、また詳細情報をお聞きになりたいときはお気軽にお問合せください。
表面処理名をクリックすると、詳細をご覧いただけます。
◎:たいへん効果がある、
○:効果がある、
△:若干効果がある、
※:めっき条件・使用条件によっては効果がある
※横スクロールで表示します。
表面処理 | 代表特性 | 機械的特性 | 電気的特性 | 光的特性 | 熱的特性 | 物理的特性 | ||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
装 飾 性 |
防 錆 |
耐 摩 耗 |
硬 度 |
潤 滑 性 |
寸 法 精 度 |
肉 盛 り 性 |
離 型 性 |
低 摩 擦 係 数 |
二 次 加 工 性 |
電 導 性 |
高 周 波 特 性 |
磁 性 |
低 接 触 抵 抗 |
抵 抗 特 性 |
反 射 防 止 性 |
光 選 択 吸 収 性 |
光 反 射 性 |
耐 候 性 |
耐 熱 性 |
熱 吸 収 性 |
熱 伝 導 性 |
熱 反 射 性 |
ハ ン ダ 付 性 |
ボ ン デ ィ ン グ 性 |
多 孔 性 |
非 粘 着 性 |
接 着 性 |
|||
電気めっき | 硬質クロム | ○ | ○ | ◎ | ◎ | ○ | ※ | ◎ | ○ | ○ | ※ | ○ | ◎ | ○ | ||||||||||||||||
超硬質クロム | ○ | ◎ | ◎ | ◎ | ○ | ※ | ◎ | ○ | ○ | ※ | ○ | ◎ | ○ | |||||||||||||||||
亜鉛 | 3価クロメート | ○ | ◎ | ※ | ○ | ○ | ※ | ※ | ※ | ※ | ※ | ○ | ||||||||||||||||||
3価黒色クロメート | ◎ | ◎ | ※ | ○ | ○ | ※ | ※ | ※ | ※ | ※ | ○ | |||||||||||||||||||
6価クロメート | ○ | ◎ | ※ | ○ | ○ | ※ | ※ | ※ | ※ | ※ | ○ | |||||||||||||||||||
ニッケル | ○ | ○ | ○ | ○ | ※ | ※ | ○ | ○ | ○ | |||||||||||||||||||||
ニッケル-クロム(装飾クロム) | ◎ | ○ | ○ | ◎ | ◎ | ◎ | ||||||||||||||||||||||||
無電解めっき | 無電解ニッケル | ○ | ◎ | ◎ | ○ | ※ | ◎ | ○ | ○ | ○ | ※ | ※ | ◎ | ◎ | ○ | ◎ | ||||||||||||||
陽極酸化処理 | アルマイト | 無色 | ○ | ○ | ○ | △ | ○ | 絶縁 | ○ | ※ | ||||||||||||||||||||
着色 | ◎ | ○ | ○ | △ | ○ | 絶縁 | ○ | ※ | ||||||||||||||||||||||
化成処理 | リン酸亜鉛皮膜 | △ | ○ | ◎ | ○ | ○ | ||||||||||||||||||||||||
リン酸マンガン皮膜 | △ | ○ | ○ | ◎ | ○ | ○ | ||||||||||||||||||||||||
黒染め | ○ | ○ | ||||||||||||||||||||||||||||
不働態処理 | ステンレス不働態皮膜 | ◎ | ◎ | |||||||||||||||||||||||||||
特殊めっき | 複合めっき (CBN砥粒共析) |
○ | ◎ | ◎ | ○ |
表面処理一覧
-
硬質クロム
高い耐久・耐摩耗性を持ち、摺動部の強度を上げるのに最適。硬くて滑り性に優れためっき面が得られ、その硬度はHv800〜1000となります。ただ、均一電着性が元来良くないので、通電用治具等の形状に工夫を凝らします。金属クロムを析出させるため製品のめっき皮膜には有害とされる六価クロムは含まれず溶出することもありません。
-
超硬質クロム
硬質クロムよりもさらに優れた耐久・耐摩耗性を持ち、表面の硬度は〜Hv1100が可能となります。また、高温高圧の極めて過酷な条件においても焼き付けが生じにくく、耐食性にも優れています。
-
亜鉛
鉄鋼の防錆、防食を目的とした代表的なめっき。めっき表面が傷ついても亜鉛の犠牲防食作用で、素地の腐食を防げる。ただし亜鉛めっきのみでは防食作用は小さいのでほとんどクロメート処理を実施する。クロメート処理の効果としては「耐食性向上」、「白さびの発生を防ぎ指紋その他の汚れをつきにくくする」、「外観をよくする」、「塗料、染料の密着をよくする」などがある。
-
ニッケル
ニッケルは鉄に近い金属であるが、鉄よりもはるかに安定した金属であるため、装飾、防錆の両方に使用されます。レベリング作用の特性により光沢が優れる一方で、寸法精度を維持することが難しいめっきです。
-
ニッケル‐クロム
(装飾クロム)光沢剤の使用により優れたレベリング作用を発揮するため、製品の外観向上に大きく寄与する。上層にクロムめっきを施すことにより、耐食性も向上します。
-
無電解ニッケル
電気めっきと異なり電流分布の不均一が生じないので、製品形状に関わらず、内面や微細孔などの部分にもばらつきの少ないめっきが可能 = めっき厚さの均一性に特に優れています。熱処理をすることで硬さと耐摩耗性が硬質クロムに匹敵(Hv:900程度)するようになります。
-
アルマイト
電気化学的に表面を強制的に酸化させることによって、化学的に安定し、硬度も未処理のアルミ材より格段に上がります。また絶縁性も得られます。一部の材質を除き皮膜は外観は無色ですが、染料で様々な色に染めることができます。
-
リン酸亜鉛皮膜
(パーカー処理)パーカー処理の一種として塗装の下地処理などに広く使用されており、塗装の耐食性や密着性を大きく向上させます。冷間鍛造加工品の潤滑皮膜や亜鉛めっき品の塗装下地などによく使用されます。また、効果は一時的ながらも防錆機能も有しています。
-
リン酸マンガン皮膜
(パーカー処理)別名:リューブライト処理とも言われ、マンガン皮膜を析出させる処理です。リン酸亜鉛皮膜と比較して黒味を増した外観を呈し、主に摺動部品の潤滑皮膜としてまた、若干の防錆皮膜として用いられます。比較的皮膜が厚く、剥離することがないので、部品のカジリを防ぐ事ができ、油の使用料を減らすことができます。
-
黒染め
高温の強アルカリとの反応により生成する四三酸化鉄皮膜(黒サビ)でワークを被覆します、一時的な防錆作用がありますが、持続的な効果はなく、装飾性の意味合いが高い処理です。皮膜が薄いため、加工の前と後での寸法変化がほとんどありません。
-
ステンレス不動態被膜
自然状態で形成されている不動態被膜は非常に薄く不均一なため、強い酸に漬けることにより、表面に強固で安定的な不動態被膜を再形成します。再形成により、防錆効果を高めることができます。
-
複合めっき
(CBN砥粒共析)SUSワイヤーにCBN砥粒を電着させ、切断用ワイヤーを製造するための複合めっきです。
お問合せ
- 0761-21-1231
- 0761-21-1233
平日:8時〜20時まで受付めっき処理
青文字:8時〜17時まで受付 赤枠:休業日
硬質クロム、亜鉛などの電気めっきから化成処理まで、多種多様の表面処理を幅広く対応可能です。
硬質クロムめっき・亜鉛めっきなど加工処理のことは小松電気化学工業株式会社にお任せ下さい。